物語「Key Players」

物語[Key Players]1

プロローグ

脳波を使って大人数が同じゲームへダイブできるようになった現在。

ゲーム「Key Players」で一週間限定の賞金大会が開催される。

莉真は興味本位で今回もそれに参加する。

このゲームは、二つの塔から指輪を持ち帰り、それらを合成することで解読可能な「王の古文書」の謎を解くことが目標だ。

謎が解かれた時点で大会は完了となる。

もし謎と解くプレイヤーが現れなくても、期間が来た時点でも大会は終了する。

完了時点での各ポイントランキングで順位が付き、賞金が支払われる。

その中でも、謎を解いた者には、賞金のみならず、次回大会の製作アドバイザーとして意見が尊重される権利が与えられる。

現在大会は4回目だが、謎を解いた者はまだいない。

 

ゲームを始めるには、まずキャラクターエディットを先に現実世界で行い、その後脳波をゲームの世界へ飛ばす必要がある。

自宅から参加でき、任意の時に戻る事ができる。

ダイブしている時、身体のある現実世界は無防備であるため、戸締りなど身の安全をしっかり行うことがゲームへの参加条件となっている。

大会への参加人数は1000人と限定されている。

勿論応募抽選に当たったものだけが参加資格を得る。

私はその抽選に当たった幸運なグループの中にいるのだろう。

ゲームへの接続時間は指定されていないため、期間内であればいつでも自分の許す時にいくらでもゲームを楽しめる。

 

 序章

私は莉真。

誰も謎を解き明かした者のいないという賞金大会に以前からも参加しているが、どの大会でも勝ち残れず悔しい思いをした。

初めの大会こそ興味本位だったが、次第に熱が出始め、今回は勝ち残ってやるという気持ちは強い。

莉真と言えばこの人と言えるくらいには周囲にも認知されはじめ、操作キャラクターへのイイネ!数もそこそこの結果を出している。

このゲームはチームプレイが最も重要な要素だ。

各職業ごとの役割をしっかりこなすことが、自分を活かし周りを活かすことに繋がるからだ。

また、各役割ごとのポイントランキング戦もあるため、プレイヤーは上位に行きたいと思ってプレイする。

そこに賞金がかかるとなれば争奪戦だ。

イイネ!数はランキングこそないが、相手を知る良い機会になる。

 

莉真は今回もシーフとして大会に参加する予定だ。

莉麻の操るシーフは「鑑定」と「盗む」というスキルを持つ。

特に鑑定はシーフ系統専用スキルで、他の系統では獲得できないスキルだ。

また、盗むでしか獲得不可能なアイテムなんかもあり、莉麻はそこに高揚感を覚える性格で、毎回シーフを選んでいる。

塔攻略には欠かせないアイテムハンターとして、過去3回の大会でもシーフとして活躍してきた。

シーフの莉真と言えるくらいには名も通っている。

ゲームの攻略は素人ではない。

玄人でもないが。

今回は賞金をゲットしてみせる。

他の参加者には操作キャラクターを見ただけで誰かわかる者もいるだろう。

私はエディットするキャラクターの容姿を毎回変えないからだ。

プレイヤーには様々な人がいる。

友好的な人もいれば、ライバル視してくる輩もいる。

不正は厳格にBANされるし、悪性向な輩はつまはじきにされたりする狭い世界でもあり、他人を大切に出来る人が勝ち残れる、と言われている。

 

莉真は現実世界では女だが、操作キャラクターには男性キャラを選択している。

兄弟がいなく、女の一人っ子で育ったため、遊び相手がいつもいなかった。

全くいなかったわけでもないのだが、今も近しい存在が欲しいという意味では間違いがない。

まぁ、近しい存在でも彼氏が欲しいわけではない。

寂しさを埋めたいわけではなく、自分の時間を大事にしたい莉真は、つまらないことを言い合える「仲間」が欲しいなぁという願望があるのだ。

男性キャラを使うのは、男のふりをしていればつまらん誘いが無くなるだろうと思ってのことだ。

まぁ、莉真を知る一部の人には女とバレているので、効果の程はわからない。

隠すつもりもないが、それでも面倒事にはなりたくない、と心から思っている。

 

このゲームには、真面目にアイテム集めやヴィラン退治をして攻略を進める善良なプレイヤーも居れば、人を蹴落として賞金を目指す輩プレイヤーもいる。

輩プレイヤーはキャラのイイネ!数が伸びないため、高レベルでイイネ!が少ないと「悪」ということが一目瞭然だ。

しかし、影響はそれだけに留まるため、時には新規プレイヤーを装ったり、PTの足を引っ張り自分だけ生き残ることを目指したりする。

このゲームは一度死んだらゲームオーバーだ。

生き返る術はない。

つまり、人が少なくなればその分賞金獲得への道は優しくなる。

さらに、死んだキャラクターのインベントリに入っていた全てのものは、その場に排出され誰でも獲得できる状態になる。

自分だけが生き残り、そうしてまで仲間であったプレイヤーのものを盗む。

そんなプレイスタイルが過去3回の大会で散見された。

そのことに否と言う声を挙げたプレイヤーが運営に連絡したが、運営は緊張感を増すことに繋がるため容認、という見解を発表した。

この発表に対し、プレイヤーは、それならPTを組むのは知り合いのみ、という考えで対抗した。

大会に参加できるようになったプレイヤーは、大会が開催されるまでに現実世界のどこかでつながり、事前にPTを作って参加するようになった。

 

今回で大会は第四回。

どんな波乱が待ち受けているのか。

莉真はPT前提の大会にソロプレイヤーとして参加している。

莉真はどんなプレイをしてゲームを攻略していくつもりなのだろうか。

謎を解いたものには賞金と次回大会製作アドバイザーという報酬に辿りつけるのだろうか。

大会は厳かに始まる。

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