物語「Key Players」

物語[Key Players]4

序盤1階・初めての戦闘

PTを組んだプリーストの優羽とシーフのリマは、塔の一階へ入るべく、塔の入口へと進む。

塔の扉の前に来た二人は、Keyと描かれたレリーフの真ん中に鍵穴らしきものを見つけた。

もちろん、そこに挿すための鍵など持っていないので、そのまま扉を開けようと押してみる。

エルフの双子が入っていったのと同様、リマが扉に手を触れるだけで、ゴゴゴゴとうなりをあげ扉は自動で開いていった。

リマは、完全に開いた扉の前で、中に入る前に一度優羽を振り返り存在を確認したかと思えば、小さくうなずき塔の中へと足を進めた。

「慎重にいきましょう」

自分にも言い聞かせるように、優羽にも聞こえるように、ドキドキを隠すかのように声を出す。

死んだらゲームオーバー。

大会常連のリマですら、塔に入る前はそんな言葉が頭をよぎる。

ま、そんな序盤からやられないわよ。

と、少し緩く考えて塔の中へと足を進める。

優羽はというと、ビクビクしながら周囲をせわしなく見渡していた。

リマの後をぴったりくっついて進む。

「リマぁ…罠ってあるって聞いたんだけど…」

「あるよ。だからシーフに感知のスキルがあるの。プリーストの治癒と同じように、シーフは全員に感知のスキルは持っているんだよ」

「それじゃあ塔を歩く時は感知を使いながら進むの?」

「今は使ってないよ(笑)まさかそんな序盤から初見殺しのような罠はないって」

「そういうものかぁ。って初めての塔に聞こえないね」

「まぁ四回目だからね。今までの大会にも参加してきたんだよ。その経験から言って、序盤に強い敵はいないし、罠もない。勝負は上層階だけかな」

「ふえええ」

「だから序盤でどれだけ稼げるかがポイントかな。大会の序盤でしか売れないアイテムってあるもんだし、その流れに乗る事が大事、ね」

最後の言葉につまった所を見て怪訝に思う優羽。

「何か他に気になることがあるの?」

「いや、おでまし、よ」

感知スキルを発動していたリマには、前方の横手の路地から一体のグールをおぼしきヴィランが出てくるのに気付いた。

感知スキルで先に相手に気付いたことで、ヴィランはこちらに気付いていないようだ。

「先制できるみたいだから、気付かれないうちに盗むを使ってみよう。もし被弾したら治癒お願いね」

とリマは優羽に言い残し、行動を開始する。

のたのた進むバランスの悪そうなグールのやや後方から素早く間合いを詰めるリマ。

この辺りの敏捷性はさすがシーフだ。

こんな手に何ももってなさそうなグールから何を盗めるのかは知らないが、そこはゲームの中だ。

試してみる価値はある。

シーフの盗むスキルは、発動させたら相手に一度触れる必要がある。

タッチするだけで盗むの成否が判定され、成功ならインベントリにアイテムが入る仕組みだ。

グールの背中に素早くタッチし、すかさず後退する。

インベントリにはダガーの文字が。

「らっき。いきなり使える武器が」

ダガーは初歩的な武器だが、素手よりは何倍もマシだ。

視界の端にうつるインベントリボタンを目で操作し、インベントリからダガー装備を選択。

ダガーは手に具現化された。

柄の固さを手で確かめるように左手右手とダガーを持ち替え、振り向いたグールと対峙する。

グールはさすがにこちらに気付いたようだ。

優羽は見てるだけ。

リマとグールの対峙も短く、リマが素早く間合いを詰め、まず手足から斬り刻んでいった。

動きの遅いグールに何もさせず、とどめの一撃をグールの胸に突き立てる。

戦闘はあっという間に終わった。

「ごいすー。玄人みたいだ。」

優羽が率直な感想を漏らす。

「玄人、ではあるかもよ(笑) さすがに大会四回目だしね。まぁドラゴンとかが相手だときついけど」

「ドラゴンっていったら炎を吐く竜、だよね。見てみたい気持ちもある(笑)」

「冗談でも会いたくないね(笑) 炎もすごいけど、とくに尻尾も警戒対象だよ。あのスピードある尻尾薙ぎ払いは簡単に骨砕けるわ。ま、そんなドラゴンに会うためには、今できる事は資金集めだね」

コクコクと優羽はうなずく。

「まずは序盤で戦闘に慣れておくのと、アイテム集めに努めよう」

塔の中は迷路のようになっていて、ほどほどに広さもあるようだ。

街までの帰り道を記憶しつつ、マップを埋めておきたい。

マップは誰もが見る事ができるが、自分が踏破した場所しか表示されない。

一階の全貌はわからず、広さも実のところわからない。

どこかにフロアボスがいるのは確かだ。

塔の次の階に行くには、どこかにいるフロアボスを倒してKeyを奪い、そのキーを使って階段へと続く扉を開けるのだ。

その後、得体のしれない色をしてスライムや、小人のようなスケルトン、突進のみの猪などと遭遇し、撃破していった。

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